「スターウッド プリファード ゲスト® アメリカン・エキスプレス®・カード」というクレジットカードがあります。
通称SPGアメックスカードと呼ばれています。
正式名は少々長いので、通称名のSPGアメックスがよく使われす。
このクレジットカード、一部の陸マイラーからの人気がとても高いカードですが、当サイトでは「ANAマイルが貯まるおすすめクレジットカード」としては紹介していません。
なぜならば、ANAマイルを貯めるためのカードではないからです。
SPGアメックスカードの基本情報
カード種別はゴールドカードクラスに相当し、年会費は税別31,000円とかなり高額です。
家族カードも税別15,500円になります。
これもかなり高額ですね。もちろんゴールドカード並みの特典が付与されています。
このカードを決済利用した時に付与されるポイントは「スターポイント」と呼ばれるもので、基本還元率は1%とまぁまぁ普通です。
AMEX系ということで、ポイントに有効期限がないのは嬉しい特徴です。
審査難易度はかなり高くなり、それなりのクレジットカード利用実績や年収が必要となります。
SPGアメックスカードの特徴
このカードの大きな特徴といえば、以下にあげるものになります。
- スターウッド プリファード ゲスト ゴールド会員の自動付与
- ポイントは全36の航空会社マイルに交換可能
- 毎年1泊分の無料宿泊特典
なぜ陸マイラーから人気が高いのか?
それなりに年会費のかかるステータスカードですから、本来は誰も彼もが持つようなカードではありません。
しかし、一部の陸マイラーからは人気のカードになっています。
なぜかというと、毎年1泊分の無料宿泊特典が付いていることが大きな理由でしょう。
陸マイラー活動も安定してくると、ハピタスなどのポイントサイト活動だけで、年間数十万マイルを貯めることができるようになります。
そうなってくると、クレジットカード決済でマイルを貯める必要性も薄れてきます。
当サイトでは、ANAマイルを貯める最適なクレジットカードとして、ANA VISAワイドゴールドカードをおすすめしていますが、あくまでこのカードは「ANAマイルを貯める」という目的としておすすめしています。
ANAマイルを貯めるのはハピタスで十分。
クレジットカード決済で貯まったポイントは、もっと他のことに活用していきたい。
となって来た時に、候補に上がって来るのが、このSPGアメックスカードです。
ANAマイルが十分貯まっているということは、毎年ビジネスクラスの特典航空券を発券して海外旅行に行っているでしょう。
航空券はほぼ無料です。
燃油サーチャージや施設利用料などの、一部諸経費が実費で発生するだけで、航空チケット代はマイルで完結します。
そうなってくると、海外旅行時に負担になるのが現地滞在費です。
つまり、クレジットカードで貯めるポイントを、ホテル代として利用できると嬉しいですし、クレジットカードを持っていることで優待を受けられると尚嬉しいです。
SPGゴールド会員特典も魅力的
このクレジットカードを持っているだけで、自動的にSPGゴールド会員資格(ゴールドプリファードゲスト)が与えられます。
ゴールド会員資格を持っていると、以下のような特典を受けられます。
- 対象となるご滞在で1ドルあたり3ポイントのスターポイントをご獲得
- 午後4時までのレイトチェックアウト
- チェックイン時に部屋のアップグレード
- 到着時に選べるウェルカムギフト
- ウェルカムギフトに加えて無料の室内プレミアムインターネットアクセス
確かに特典は魅力的ですけど。。。
私はこのクレジットカードを一度は保有しましたが、現在ではもう保有していません。
持ってみた結果、主に以下のような理由により解約してしまいました。
- 1枚のクレジットカードに支払う年会費としては高すぎる
- 海外旅行に行くときにホテルに泊まることがなくなった
- 無料宿泊特典を使うためにホテルに行かないといけない
- その他のカード特典が使いこなせない
年会費が高すぎる
もちろん、年会費が高い分だけの特典が付いている素晴らしいクレジットカードです。
私よりももっと年収が高い方であれば、年会費31,000円ぐらいは何でもないかもしれません。
しかし、私にとっては1枚のクレジットカードに年間30,000円以上を払うこと対する抵抗感は最後までなくなりませんでした。
海外旅行でホテルに泊まらない
無料宿泊特典で宿泊できるホテルは、シーズンによっては1泊30,000円を超えるホテルが多いので、この特典だけで年会費分はカバーできるかもしれません。
もちろん、私も毎年ANAマイルを貯めて海外に行っていますが、出張以外でホテルを利用することがほぼありません。
ここ最近はずっと、主な宿泊手段としてAibnbの民泊を利用しています。
ホテルとは違いとてもリーズナブルで、その国らしさや文化に触れることができますし、ホテルよりも豊富なバリエーションの中から宿泊先を選ぶことが出来ます。
結局ホテルだと、特にそれなりに高級な系列ホテルだと、どこに行っても画一的なサービスになってしまうので、せっかく海外に来てるのにもったいないな、と思ってしまうのです。
無料宿泊特典を消費するためにホテルへ
無料宿泊特典を海外に行くときに使用しないので、この特典が無駄になってしまいます。
せっかく年会費31,000円も払って手に入れた特典だから使わないともったいないと思いますよね。
ということで、仕方なく(?)とある都内のホテルに宿泊に行きました。
このカード、1泊無料ではあるのですが2名までが対象となるため、家族でこの特典を受けることはできません。
子供を置いていくわけにもいきませんし、じゃあ誰が行くのか?という話になってきますので、結局私一人で泊まってきました。
そして、それなりに格のあるホテルですので食事代が高いです。
このカードを利用することで割引サービスは受けられますが、それでもやはり高かったです。
結局、一泊止まって…翌朝すぐに自宅に帰りました(笑)
このとき、このカードの解約を決断しましたね。
その他カード特典が使いこなせない
このカードには本当に素晴らしい特典がたくさん付いています。しかし、私がその特典を使うことはありませんでした。
このカードでは空港ラウンジは使いませんでしたし、手荷物配送も自宅近くのバス停から羽田/成田へ直行なので必要ありません。
海外旅行傷害保険は手厚いのですが、内容によっては「ANA VISA/マスターワイドゴールドカード」の方が良い部分もあり、このカードである必要はないでしょう。
きっとこんな人には向いている
このクレジットカードは素晴らしいカードですので、多くの陸マイラーの人たちがこのカードを使っているのも分かります。
ただ、残念ながら私にはマッチしなかったようです。このカードを持つことでメリットを感じる人は以下のような人になるかと思います。
- 年1回は30,000円以上のホテルに宿泊する習慣がある人
- ポイントサイト経由で貯めるマイルが使い切れなくなってきている人
- 色々な航空会社のマイルを貯めていきたいと思っている人
残念ながら、どれも私には当てはまらないようです。
あなたがもし、これのいずれか、もしくは複数に当てはまるのであれば、このクレジットカードを真剣に検討してみても良いでしょう。
いずれも当てはまらないようでしたら、もっと他のマイルが貯めやすいクレジットカードを使用した方がいいかもしれません。
決してこのクレジットカードは、ANAマイルを貯めやすいカードではありません。
なんども説明している通り、ハピタスなどのポイントサイトの活用や、その他の手段によって、毎年ANAマイルを十分に貯めることができるようになっている人向けです。
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私もハピタスの活用で毎年20万以上のANAマイルを貯めることができるようになっています。
それでもクレジットカード決済で貯めることができる、年間3万マイルは結構重要です。
あなたにとって「クレジットカード」の役割を、ANAマイルを貯めるために使うのか?ホテルで優待を受けるために使うのか?を考えた上で、選択してみてはいかがでしょうか。
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