株式会社ジェーシービー(JCB)が2018年2月16日に「クレジットカードに関する総合調査」を発表しました。2017年度版ですね。
調査の概要
- 調査時期:2017年9月
- 調査方法:インターネット調査
- 調査地域:全国
- 調査対象者:3,500人(20代から60代の男女、学生を含む)
調査対象者3,500人の内、男性が1,740人、女性が1,760人とほぼ同数になっています。
また、地域別で見ると首都圏が900人、北関東が150人ですので、関東エリアのみで1,050人と、約1/3が関東エリアになっています。
一見、地域によって偏りがあるので、調査の信頼性としてどうなのだろう?と思うかもしれません。
ただ、集計方法にウェイトバック集計を用いているので、地域ごとによる回答数の差については、ある程度おしなべた形で集計されています。
クレジットカードの保有率
クレジットカードの保有率は85%です。ここ数年大きく増えても減ってもいない感じです。
注意すべき点は、これはただ「持っている」だけの数で、普段のお買い物などで使用しているかどうかはまた別です。
あなたの周りを見渡しても、持っているかどうかということでしたら、ほとんどの人がクレジットカードを持っていませんか?
とはいえ、クレジットカードを持っている友人が、実際の支払いでクレジットカードを使っているシーンは、あまり見ないのではないでしょうか。
年代別では、20代男性が最も保有率が低く69.2%となり、最も保有率が高いのが60代男性です。
男女差にはあまり顕著な差はありませんが、年代が上がっていくにつれて保有率が上がっていく傾向があります。
おそらくこれは、年代があがるにつれてクレジットカード決済が増えている訳ではなく、クレジットカードを手に入れる機会が、これまでに多かったというところでしょう。
また、年代があがるにつれて収入が増えていく人も多いので、クレジットカードの審査が通りやすく持ちやすくなっているのも関係しているかもしれません。
クレジットカードの保有枚数
では、一人当たり何枚ぐらいのクレジットカードを持っているかというと、平均で一人3.2枚です。
私は陸マイラー活動の中でポイントサイトを活用していますので、クレジットカードの保有枚数は10枚を超えていますが、一般的にはメインカード+サブカード+αぐらいなのでしょう。
おそらく、陸マイラー活動をしている人の多くが、クレジットカードの保有枚数は10枚を超えていると思います。
ポイントサイトでクレジットカード発行案件といえば、獲得できるポイント数が特に多い部類ですからね。
多い人になると30枚は超えてくることもありますね。
ちなみに、保有枚数も年代があがるにつれて増えていく傾向にあります。
クレジットカード利用頻度
月平均で5.8回です。週に1回程度という感じでしょうか。
確かにこんなものかもしれません。キャッシュレスという意味では、ここに電子マネーの利用頻度を重ねると、より実態に近づくかもしれません。
私もコンビニなどの支払いは電子マネーですし、飲食店でランチを食べるとクレジットカードを使えない店も多く現金払いですので、クレジットカードを利用するシーンはあまり多くありません。
ただし、スマホの利用料金や光熱費の支払いはクレジットカードですので、そういう自動で決済されるものを含むと、もうちょっと利用頻度は高くなると思います。
同調査にある電子マネーの項目を見ると、電子マネーの保有率は年々上がってきていて、83.4%の人が電子マネーを持っていて、利用率も70.9%と高い傾向にあります。
また、そのうちの半数近くが電子マネーを使う場所がコンビニになっています。
なぜかクレジットカードの使用があまり浸透しない日本においては、今後は電子マネーやデビットカードの使用が主流になってくるかもしれませんね。
利用頻度で見ると、年代があがるにつれて利用頻度が増えていく傾向はありません。
つまり、歳を重ねるごとにクレジットカードを手にする機会は増えるものの、実際にその分利用しているかというと、そうでもなさそうです。
クレジットカード利用金額
クレジットカードの月の平均利用金額は51,000円です。この数値も過去5年間伸びていないので、いかに日本の現金主義が根強いか分かりますね。
個人としての意識の問題もありますが、実は日本ではまだまだクレジットカードが使える店が少ないです。
大手チェーン店であればまだ使えますが、個人商店や小規模事業者では、クレジットカードの取り扱いをしていないところも結構あります。
クレジットカードを使うことで、利用者としてはポイントやマイルが貯まりますのでメリットは大きいですが、店舗側としては決済手数料が発生するので現金のほうがありがたいというのが本音でしょう。
月に平均5.8回クレジットカードを利用し、その利用額が51,000円ですので、だいたい月に1万円を超える買い物が5〜6回あり、そのような場合にクレジットカードを使っているということになるかと思います。
つまり、1,000円や100円単位ではクレジットカードは使いづらい、もしくは現金で払った方がいいという風潮があるようです。
ヨーロッパのコンビニなどに入ると、レジの横にクレジットカードの決済機が置いてあります。客はレジの金額を確認し、自分でクレジットカードを決済機に入れて暗証番号を押すだけで買い物が完了します。
みんな、水1本からでも気軽にクレジットカードを使っていきます。
利用金額については、年代ごとに徐々に上がっていく傾向があります。これは年代があがることで所得が増えるのと関係するものでしょう。
クレジットカードを持つ理由
クレジットカードの保有/利用の理由として最も多いのが「ポイントやマイルが貯まるから」というものです。
この理由がダントツです。
そして、女性の方がこの傾向が強いようです。
同じ買い物をするにしても、クレジットカードならポイントやマイルが貯まるのは、現金にないメリットです。
日本にはディスカウント文化がありませんので、基本的には定価で売り出されているものをそのままの価格で購入します。100円の物を現金で支払うと100円。
これをクレジットカードで払うと、100円の物の支払いで100円なのは変わりませんが、1%のポイントが付けば、実質1円のキャッシュバックということになり、現金よりは全然お得です。
そういった、お金に関する目利きが優れているのが、きっと女性の方なのでしょう。
つまりクレジットカードで貯まるマイルはどれぐらい?
調査結果の解説はここまでで、この結果から読み取れる、みんなはどれぐらいクレジットカードでマイルを貯めているんだろう?を見てみたいと思います。
クレジットカード毎にマイル還元率が違いますが、ここでは最も一般的なマイル還元率1%としてみてみましょう。
クレジットカードを持つ理由の大部分が「ポイントやマイルが貯まるから」というものですので、マイルを貯めるためにクレジットカードを持っている人も相当数いることになります。
本気でマイルを貯めることに取り組んでいる陸マイラーであれば、マイル還元率1%のクレジットカードなんかは使用しないのかもしれませんが、多くの方が持っているクレジットカードは最寄りのスーパー系やデパート系になってくると思います。
マイル還元率1%で、月平均51,000円をクレジットカードで決済していますので、年間で貯まるマイル数は以下の通りとなります。
3年間貯め続けても2万マイルに届きませんので、 ポイントサイトを使って貯めるマイルがどれだけすごいのか、よく分かりますね。
陸マイラーの方は、マイルを貯めるために現金ではなくクレジットカードを使う機会や金額ももっと多くなるでしょうし、当然マイルの貯まりやすいクレジットカードを使っているでしょうから、この3倍近くはマイルを稼いでいるのではないでしょうか?
そう考えるとポイントサイトというものは、利用者のニーズに非常にマッチしているサービスですね。
マイルが貯まるクレジットカードを使用しても、がんばって年間2万〜3万マイルぐらいでしょう。普通の人では年間6,000マイル程度です。
足りない分を補うために、飛行機に乗ってマイルを貯めるというのも現実的ではありません。
年間6,000マイルでは、いまいち有効活用ができません。特典航空券も6,000マイルでは発券できませんからね。
そうなると、特典航空券に変えられないまま、マイルが有効期限切れになってしまう人も多いはずです。
少しずつマイルは貯まるんだけど…もう少しなんとかならないだろうか?に応えているのがポイントサイトになります。
ポイントサイトを活用すると、毎月1万マイル以上を貯められるので、それ以外の方法で貯められるマイル数から考えると、ものすごいことです。
毎月毎月ポイントサイトで稼いだポイントでマイルを手に入れていると、だんだん感覚が麻痺してきますが、実はこの方法でマイルを貯められるというのは、すごいことなのだと思います。
その他調査結果の詳細は、Googleで「クレジットカードに関する総合調査 2017年度版 調査結果レポート」と検索すると、確認することができます。
興味のある方は、探してみてください。