ソラチカルート閉鎖に伴う、0.81倍「LINEルート」の未来を考察

ソラチカルート閉鎖、正確には提携していた各ポイントサイトからメトロポイントへの交換が2018年3月31日で終了となってしまう件について、以前の私なりの考察を書きました。

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ソラチカルート閉鎖と nimocaルートや TOKYUルートの展望

その中で、ソラチカカードを発行しているJCB、東京メトロ、ANAの3社が、ソラチカルートについてどう捉えているかを、個人的な想像も交えながら説明し、2018年4月以降はnimocaルートが有力な後継ルートになるだろうとしました。

その際、あえてLINEルートには触れなかったのですが、その件についてコメントも頂きましたので、前回の続きという形でLINEルートについても個人的な考察をしたいと思います。

もし前回の考察が的外れだった場合、この考察も意味をなさなくなる共倒れ企画です。

前回の考察で触れた件について一部繰り返しているところもありますが、全体として前回の続きとして書いていますので、本記事を読む前に「ソラチカルート閉鎖に関する考察とnimocaルート展望」も合わせてお読みいただけると幸いです。

LINEルートによるANAマイル獲得

今回のソラチカルート閉鎖に関する発表以前からLINEルートは存在していました。

各ポイントサイトとメトロポイントの提携終了と合わせて、LINEとメトロポイントの提携が終了となってもおかしくないはずが、なぜかLINEとの提携については発表されないため様々な憶測が飛んでいるようです。

LINEルートの概要

LINEルートという名称が正式名称ではないと思いますが、陸マイラーの間ではLINEポイントをメトロポイントに交換した上で、ANAマイルに交換するルートのことをLINEルートと呼んでいます。

「ANA To Me CARD JCB PASMO」カード、通称ソラチカカードを保有している場合、LINE Payの利用などで貯めたLINEポイントは、以下のようにANAマイルに交換することができます。

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  • 3,000LINEポイントは2,700メトロポイントへ(90%)
  • 2,700メトロポイントは2,430ANAマイルへ(90%)

つまり、LINEポイント3,000はANAマイル2,430となり、交換率は0.81倍となります。

今回メトロポイントとの提携が終了と発表された4つのポイントサイトは、メトロポイントへ等価交換できるため、最終的な交換率は0.9倍となり、LINEポイントよりも交換率は高いものとなります。

その為、今回の発表を踏まえて0.9倍の交換ルートが2018年4月以降は使えなくなるということで、それに次いで交換率が高いLINEルートが注目を浴びてきています。

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LINEポイントは、300、500、1000ポイント単位でメトロポイントに交換することができます。

  • 300LINEポイント → 270メトロポイント
  • 500LINEポイント → 450メトロポイント
  • 1,000LINEポイント → 900メトロポイント

一方、LINEポイントへは以下のようなところから交換することができます。

  • PeX(150ポイント → 10LINEポイント:67%)
  • Gポイント(100G → 100LINEポイント:100%)
  • Club Panasonic(300コイン → 270LINEポイント:90%)
  • Pontaポイント(120ポイント → 100LINEポイント:83%)
  • モッピー(330ポイント → 330LINEポイント:100% *1
  • ポイントタウン(2,000ポイント → 100LINEポイント:100%)

それぞれのポイントサイトのポイントが、1ポイント=1円でないもの含まれていますので、少々ややこしいです。

また、ポイントサイトによっては交換時に手数料が発生することもありますので、どのポイントサイトが有利なのかは一概には言えませんが、現状で最もLINEポイントへの交換元として有力視されているのはGポイントかもしれません。

残念ながら私が主として利用しているハピタスからは直接は交換できません。

LINEポイントの概要

元々「LINEフリーコイン」として運営されていたLINE内の仮想通貨が、2016年4月に生まれ変わったのが「LINEポイント」となります。

それまでのLINEフリーコインと同様に動画視聴や公式アカウントの追加でポイントが獲得できるのですが、スタンプや着せ替えの購入には一度ポイントを使用してコインに交換する必要があります。

また、LINEポイントになってAmazonギフト券やnanacoポイントなどの他社ポイントなどとの交換ができるようになりました。

同時に発表されたプリペイド式の「LINE Payカード」を利用することで、100円ごとにLINEポイントが2ポイント貯まります。(還元率2%)

この還元率2%というのはかなりの高還元率となっており、年会費も発行手数料もかからず無料で持てるカードとしては他を圧倒しています。

また、保護者の同意が必要とはなるものの、未成年でもLINE Payカードを持って買い物が出来ます。

ソラチカルート閉鎖に伴うLINEルートの展望

さて、今回のソラチカルート閉鎖の発表の中にはLINEは含まれていませんでした。

これは時間的な問題で、いずれLINEポイントからメトロポイントへの移行もできなくなる時が来るのではないか?という話もチラホラ出ていますが、結論から言うと私の予想ではLINEルートもいずれは閉鎖されてしまうのではないかと思っています。

LINEルートに関するANAの考え方

前回の記事に書いた通り、ANAとしてはソラチカルートで陸マイラーがANAマイルを手に入れて、飛行機を利用してくれることに関してはむしろ賛成の立場だと思います。

ソラチカルートによってANAが失うものはありませんし、ANAブランドの維持向上という名目で陸マイラーの活動は支援したいと思っているはずです。

ANAとしてはLINEルートをどうするか以前に、ソラチカルートそのものに関して今回のような各ポイントサイトの提携終了ということに関しては本望ではないのではないかと思います。

各ポイントサイトとの提携が終了になってしまったとしても、迂回してLINEルートでANAマイルに交換すれば、その時点では最も交換率が高いルートとなります。

おそらく陸マイラーは今後、LINEルートを使ってANAマイルに交換してくるはずなので、今までの0.9倍から0.81倍に若干交換率が下がってしまったとしても、陸マイラーが活用してくれるのであれば、このLINEルートは極力維持しておきたいと言うのがANAの本音ではないでしょうか。

しかし、前回の記事で述べたようにANAが見据えるソラチカルートの後継はnimocaルートですので、そのルートが確立するまで、つまりネット上でnimocaルートを使った交換が可能になるまでLINEルートが残っていればいいと思っているかもしれません。

以前の繰り返しになりますが、LINEルートに関するANAの思惑としては以下の通りとなるでしょう

  • 本来はマイルは飛行機に乗って貯めてもらいたい
  • しかし日本は道路線路網が発達していて急な搭乗者増は見込めない
  • ならば陸マイラーをも取り込んで飛行機利用頻度をあげたい
  • とりあえずnimocaルートが確立するまではLINEルートは残したい

LINEルートに関する東京メトロの考え方

東京メトロとしての考え方は微妙です。

前回の記事で書いた通り、今回のソラチカルート閉鎖の発端は東京メトロではないかと思っているのですが、その立場から言うとLINEルートもあまり快く思っていないかもしれません。

各ポイントサイトの利用者と、LINEポイントの利用者は現時点では若干異なっています。

ハピタスやGポイントなどのポイントサイトは、月に10,000ポイント、20,000ポイントと稼いで行くことができ、主な利用者はそれを現金化したりマイルに交換することを目的としています。

一方、現状のLINEポイントの利用者は、日常で多くの人が使っているLINEというアプリを利用して気軽にLINE Payで支払いが出来るというところに利便性を感じている人だと思います。

また、クレジットカードが持てない若年層であってもLINE Payは使うことができ、プリペイド式であり、使いすぎる心配もないということで活用している人が多いでしょう。

そういったケースで利用している限り、月に10,000ポイントを貯めようと思うと、いくら還元率が2%の高還元率と言えども、月にLINE Payで50万円を決済しなければいけません。

クレジットカードを持つことができない方、また使いすぎなどを心配してクレジットカードよりプリペイド式が良いと思っている方が、月に50万円もの決済を行うことは非常に稀ではないでしょうか。

そう言う意味では、現状ではLINEポイントをANAマイルに交換するために、毎月大量のポイントをメトロポイントに流し込んでいる人はあまりいませんので、足元の東京メトロの課題から見ると、今回の対応の対象外となってきます。

しかし、LINEアプリ自体は国内では非常に広く浸透していて利用者の数も多いです。

当然、各ポイントサイトからメトロポイントの交換を終了させてしまえば、従来各ポイントサイト経由でメトロポイントに大量のポイントを流し込んでいた陸マイラー達が、今度はLINEルートを使ってくることは明白です。

東京メトロとしては、今回の対応の中でLINEルートも閉鎖したかったのではないでしょうか?

このような騒動の中で、東京メトロとしてLINEとの提携を維持することのメリットが感じられません。

LINEユーザーの中には東京メトロを普段使っている人もいるでしょう。

しかし残念ながら、わざわざLINEポイントをメトロポイントに交換して、そのポイントを東京メトロで活用しようという動機はあまりないかと思います。

LINEファンであればLINEポイントはスタンプや着せ替えに使うことが多いでしょうし、陸マイラーであれば、あくまで最終目的地はANAマイル。

その他多くの方にとっては、もし仮にLINEポイントが多く貯まったのであれば、Amazonギフト券やnanacoポイントに交換して日常の生活の中で使えるようにする方が有意義だと思います。

  • 新規乗客増を期待してソラチカカードを発行した
  • 新規乗客は増えずに中継として利用されるだけになっていた
  • この中継にかかるコストが重くのしかかっていた
  • 交換率の引き下げはJCBが難色を示した
  • 折衷案として各ポイントサイトの提携を終了
  • 同様にLINEポイントとの提携も終了したかった

しかし、ここにも大人の事情が働いたのではないかと思います。

LINEルートに関するJCBの考え方

こちらも前回の記事で述べたように、JCBとしてはソラチカカードを陸マイラーが活用してくれることで、広告や宣伝をしたりせずともカード保有者が増えて行きます。

それに伴って年会費収入も期待できるし、ついでにショッピングやキャッシングで利用してくれる人も出てくれば、それも合わせて収益となります。

元々ソラチカカード発行の経緯が、メトロポイントからANAマイルへの高い還元率を謳い文句に陸マイラーからの支持を集めることを意識していたフシがありますので、JCBとしてはANA同様にソラチカルートの閉鎖にはあまり前向きではなかったかと思います。

JCBとしてはソラチカルート閉鎖に伴いカード解約が相次げば、それまで得ていた年会費収入なども失ってしまいますし、陸マイラーにとって魅力的なカードという立ち位置を失えば、新たなカード発行も難しくなってきてしまいます。

そこで今回、東京メトロを発端として起こった各ポイントサイトの提携終了の協議の中で、ソラチカルートの優位性を、つまりソラチカカードの優位性を保つために、JCBがこだわったのがLINEルートは残すと言うことだったのではないでしょうか。

もうひとつ、LINE Payカードの発行会社はJCBです。

そもそもLINEポイントとメトロポイントの提携の動きの中にも、同じカード発行会社であるJCBの働きかけがあったと思われます。

JCBの働きかけで、LINEポイントとメトロポイントの提携を協議する中で、結論として提携を見送ると言うのはなかなか難しい決断になりますが、提携完了後にやっぱりやめます、と言うのはさらに難しい決断となるでしょう。

つまり、東京メトロは各ポイントサイトと合わせてLINEとの提携を打ち切りたいと思っていたのに、待ったをかけたのがJCBではないかと推測されます。

  • ソラチカカードの優位性は少しでも残したい
  • その為カードの最大の売りである還元率0.9倍は下げたくない
  • 折衷案として各ポイントサイトの提携を終了
  • ただし、LINEルートは維持したい

結論:LINEルートの閉鎖は近い

東京メトロが抱えていた財務上の問題から、各ポイントサイトとの提携を終了することになったわけですが、足元だけみればLINEポイントからメトロポイントへの交換は少ない為、そのインパクトは非常に小さいです。

もちろん東京メトロとしては、今後LINEルートを通じて同じ事態が発生することは容易に想像できますが、問題が表面化していない現状においてはJCBを納得させるだけの説得力がありません。

しかし2018年3月31日で各ポイントサイトとの提携が終了して以降は、このLINEルートに陸マイラーが殺到してくることが想定されます。

その時点で、JCB、ANA、東京メトロによる協議が改めて行われるのではないでしょうか。

JCBとANAはLINEルートは維持したいと主張するでしょう。東京メトロはLINEルートの閉鎖を提唱するでしょう。

単純に多数決で考えればLINEルートはなくならないのですが、やはり提携している同じ枠組みの中でどこか1社だけが正常でない状態であれば、各社それを踏まえて考慮するしかありません。

少なくともその時点でnimocaルートが確立できていればANAとしては割り切ってくるかもしれません。

そうするとJCBと東京メトロの協議次第になってきますが、JCBとしては困っている東京メトロを切り捨てることは、この3社提携そのものが白紙に戻る可能性もありますので、LINEルートを閉鎖することで合意する可能性は大いにあります

唯一、LINEルートが閉鎖されない道としては、陸マイラーがこのルートを使わないことだと思います。

歪な形でのLINEポイントからメトロポイントへのポイント流入が起きなければ、東京メトロとしても、あえて対策をする必要がなくなるでしょう。

最後に

ポイントの交換は適切な量で行われている限りは問題は発生しませんが、交換した結果、どこかにポイントが集中してしまうようなことになると、色々と問題が出てきます。

最近は本当に各種ポイントが乱立しています。

だからこそ、PeXやドットマネーのようなポイント交換サイトもビジネスが成り立っているわけです。

そんな中でも、近頃は最もポイント活用の価値が高いものとして航空会社マイルが注目を浴びています。

ポイント交換サイトも、ANAやJALのマイルへ効率的に交換できるルートを開通させようと一生懸命です。

そうなると、2018年4月以降はしばらくの間はLINEルートが最も高還元でANAマイルに交換できるルートになりますので、各ポイント交換サイトもLINEポイントとの提携が目下の課題になっているかもしれません。

特にソラチカルートに大きく依存していたドットマネーなどは、LINEポイントとの交換ルートをいち早く開通したいと思っているかもしれません。

私の考察ではLINEルートに残された時間はあまり多くありませんので、今後、どんな新しい交換ルートが生まれて、そして消えていくのか、周りに振り回されないようにしっかり見極めていきたいですね。

今できることはポイントサイトを活用してマイルを稼ぐこと

ソラチカルートの閉鎖に伴い、LINEルート、nimocaルート、三井住友ルートなどの様々な交換ルートが今後どうなっていくのか注目されていますが、そういった中で、今、確実に出来るのが、ANAマイルを手に入れる元となるポイントを多く貯めていくことです。

ポイントサイトで多くのポイントを貯めているからこそ、その貯めたポイントをどの交換ルートを使って効果的にANAマイルに交換していくのかを、思い悩むことが出来るのです。

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