- ハピタスを活用してANAマイルを貯める
- ソラチカ最短スケジュール
- LINEルートの交換方法と交換率( 本記事)
- nimocaルートによる交換方法
ハピタスでポイントは貯まっていますか?
ANAマイルを貯めることを楽しんでいますか?
ハピタスで貯めたポイントをANAマイルに交換する方法は、ポイント中継サイトを使うということは知っていますよね。
そんな交換ルートの中で、最もANAマイル交換率が高かった「ソラチカルート」が2018年3月31日で閉鎖になりました。
しかし、せっかくハピタスで貯めたポイントも、ANAマイルに交換できなければ意味がありません。
2018年4月以降、ハピタスで貯めたポイントをANAマイルに交換するには、以下のような交換ルートを使用します。
- LINEルート:交換レート81%
- nimocaルート:交換レート70%
- 三井住友ルート交換レート60%
この中で最も交換レートが優れているのが、LINEルートの81%です。
なるべくなら、交換レートが良いルートを使いたいものですよね。
私の個人的な見解としては、LINEルートの未来はそれほど明るくありません。
ただ、そうは言っても現時点で最も交換レートが良いので、無視するわけにもいきません。
他のサイトではLINEルートのことを「新ソラチカルート」として紹介されていることもあります。
そして、このLINEルートはANAマイル交換率が81%と書かれているところが多いです。
これは条件を限定すれば正しいです。
しかし、それに触れていないサイトもあり、多くの人はLINEルートでマイルに交換すれば、いつでも交換率が81%だと勘違いしてるかもしれません。
本記事では、LINEルートを使ってマイル交換すると、本当は何%の交換率になるのかを、具体的な数値も交えて解説します。
ソラチカ閉鎖で注目集めるLINEルートの概要
2018年1月9日以降、当サイトに訪れてくれる人の検索キーワードも「ソラチカルート」「閉鎖」「改悪」というものが急増していました。
多くの人から注目を集めていたことが分かります。
以前までは、ハピタスで貯めたポイントは「ドットマネー」もしくは「PeX」を中継してメトロポイントに交換していました。
ソラチカルートの閉鎖、終了、改悪と呼ばれるのは、各ポイントサイトからメトロポイントへの交換が2018年3月31日で終了になったことを指します。
しかし、唯一LINEポイントからメトロポイントへの交換だけは生きています。
ソラチカルートが使えていた間は、ANAマイルへのポイント交換にLINEルートを使用していた人は、あまりいませんでした。
なぜなら、LINEポイントを経由してメトロポイントへ交換してしまうと、ポイントが少し目減りしてしまうからです。
LINEポイントをメトロポイントに交換する時は、ポイント交換率が90%になります。
つまり、1万ポイントのLINEポイントをメトロポイントに交換すると、9,000メトロポイントになってしまいます。
その後の、メトロポイントからANAマイルへの交換率も従来通り90%です。
先ほどの9,000メトロポイントは、8,100ANAマイルになります。
つまり交換率81%です。
LINEルートで月間何マイルが貯まるのか?
メトロポイントからANAマイルに交換できる上限が2万ポイントです。
ソラチカルートでは、ハピタスからドットマネーに交換する際も、ドットマネーからメトロポイントに交換する際も等価交換でした。
そのため、ハピタスから毎月20,000ポイントずつ移行することで、月間18,000マイルを獲得できていました。
しかし、LINEルートでは以下の制約条件が発生します。
- LINEルートからメトロポイントへの交換レートが90%となる
- LINEポイントの交換単位が「300」「500」「1,000」ポイントである
- メトロポイントからANAマイルへの交換上限は20,000ポイント
最後の条件は旧来のソラチカルートと同様です。
このメトロポイントからANAマイルへの交換上限2万ポイントというのが、LINEルートで得られる月間マイル数を考える際の出発点となります。
尚、最初に少し触れましたが、特定の条件では、LINEルートを使ったマイル交換は81%です。
その条件とは、以下の通りです。
- 毎月の上限である18,000マイルも貯める必要がない。
- ポイントはLINEポイントを直接貯めるので、ポイントサイト等は利用しない。
そのため、ハピタスなどは利用せず、毎月LINEポイントを直接2万ポイント貯めていて、それが毎月16,200マイルになれば十分という人にはとっては、この後の解説は不要かもしれません。
それでも、年間194,400ANAマイルも貯めることができますからね。
LINEポイントからメトロポイントへのポイント移行
メトロポイントに必要な20,000ポイントを、LINEポイントから持ってくる場合、交換レート90%で考えると必要なLINEポイントは以下の通りです。
あらら、割り切れないので端数が出てしまいました。
さて、この端数が出てしまうというのが厄介なポイントです。
また、LINEポイントは10ポイントなどの細かい単位で交換することができません。
そのため、22,222…ポイントに一番近いところで22,300LINEポイントになります。
LINEポイントの交換単位である「300」「500」「1,000」で22,300LINEポイントになるのは以下の通りとなります。
つまり、ハピタスなどで貯めたポイントを毎月22,300ポイントずつLINEポイントに交換すれば良いわけです。
最終的にメトロポイントに交換すると以下のようになります。
先ほど端数が出ていましたので、22,300LINEポイントをメトロポイントに交換すると、2万飛んで70ポイントという中途半端なポイント数になってしまいます。
メトロポイントからANAマイルへの交換上限は月2万ポイントですので、70メトロポイントは交換できずに余ってしまいます。
ハピタスの22,300ポイントが最終的に18,000マイルになります。
70メトロポイントの交換できない余りが出てしまっているので、すでにこの時点でLINEルートを使った交換率は81%に届きません。
後ほど詳しく解説しますが、LINEルートではこのような端数が出てしまうのが、旧来のソラチカルートや、その他のnimocaルートと比べた時のデメリットになります。
22,300ハピタスポイントが18,000ANAマイルになっているので、実際の交換率は80.7%です。
しかし、ここでもうひとつ注意しなければいけない点があります。
実はこのLINEルートでの交換レートが80%にすら満たないことがあるとしたらどうしますか?
LINEルートを使用したハピタスポイントのマイル化
ハピタスからLINEポイントへは、直接交換ができません。
これまでは、ハピタスからの交換先にドットマネーを使っている人が多かったかもしれませんが、LINEルートを使う場合はドットマネーではなくPeXを使用していくことになります。
ソラチカルートの閉鎖後は、多くの陸マイラーがANAマイルを貯めるために「LINEルート」や「nimocaルート」を使っているのではないでしょうか。ハピタスからのポイントを交換してANAマイルを貯める場合も、以前は「ドットマネー」が交[…]
LINEルートが正確には81%でないことに違いはありませんが、状況によって正確な交換ルートも変化していきますので、ご参考までにご覧ください。
ハピタスで貯めたポイントをLINEポイントへ交換するには、PeXを使用して以下のようなルートになります。
ご覧のように、ハピタスで貯めたポイントがANAマイルに変わる頃には、交換レートは75.9%になっています。もう少し正確に言うと75.949%です。
なぜそうなってしまうのか順を追って説明していきます。
ただし、説明しやすいようにLINEポイントから遡って説明します。
そうしないと、本当に必要なポイント数が分からなくなってしまうので、少しややこしいですが、着いてきてくださいね。
GポイントからLINEポイントへの交換
毎月18,000マイルを貯めるのに必要なLINEポイントは22,300ポイントでした。
GポイントとLINEポイントは等価交換ですので、基本はGポイントを22,300ポイント分交換すれば、LINEポイントも22,300ポイントになります。
しかし、GポイントからLINEポイントへの交換には交換手数料5%が発生します。
この手数料5%は、手数料還元対象サービスを利用することで戻ってきますが、交換する時点では5%が必要になります。
22,300ポイントの5%ですので、1,115ポイントが交換手数料になります。
つまり、LINEポイントを22,300ポイントにするためには、Gポイントからは手数料を含めて23,415ポイントを交換しないといけません。
交換を行う際には必ず必要となり、その後Gポイント上で対象サービスを利用することで戻ってきます。
ワールドプレゼントからGポイントへの交換
Gポイントに必要なのは23,415ポイントだと分かりました。
ワールドプレゼントとGポイントは等価交換です。
ちょっと紛らわしいのが、ワールドプレゼントは1ポイント=5円換算という点です。
そのため、Gポイントを23,415ポイントにするためには、ワールドプレゼントが4,683ポイント必要になります。
しかし、ワールドポイントのポイント交換単位は100ポイントです。
1ポイントや10ポイント単位で交換することができません。
100ポイント以下を切り捨てて計算すると、Gポイントに交換した際に23,415ポイントを下回ってしまうので、交換に必要なポイントの端数は100ポイント単位まで切り上げないといけません。
つまり、ワールドポイントからGポイントへの交換は4,700ポイントが必要になります。
ワールドポイントからGポイントへ4,700ポイントを交換すると、Gポイントが23,500ポイントになります。
GポイントからLINEポイントへの交換で必要だったのは、手数料分を含めて23,415ポイントでした。
Gポイントに85ポイント分を余分に交換していることになります。
メトロポイントが70ポイント余ったのと同じ現象です。
この余った85ポイントは、この後の説明で出てきますので覚えておいてください。
PeXからワールドプレゼントへの交換
ワールドプレゼントに必要なのは4,700ポイントでした。
PeXからワールドプレゼントへの交換も等価交換になります。
ここでも紛らわしいのが、PeXのポイントは10ポイント=1円になります。
ワールドプレゼントが1ポイント=5円でしたので、ワールドポイント1ポイント=PeX50ポイントということになります。
ワールドプレゼント4,700ポイントは、PeXポイントにすると235,000ポイントです。
つまり必要なPeXポイントは235,000ポイントです。交換手数料はかかりません。
ワールドプレゼントは1ポイントで5円相当です。
お気付きの人もいるかもしれませんが、最初に紹介した交換フローの図では、PeXのところのポイント表記は237,000ポイントとなっていました。
これは次の、そして実際の交換では最初となるハピタスからPeXへの交換による制約のためです。
PeXからLINEポイントへの交換率改善
2018年6月1日から、PeX→LINEポイントへの交換率が改善されました。
従来まではPeXポイント150ポイント(15円分)が、LINEポイント10ポイント(10円分)に交換できていました。
つまり、本記事で紹介しているLINEルートを、ワールドプレゼントとGポイントをショートカットすると、交換の手間と時間は省略できるものの、30%ほどポイントが目減りしてしまうわけです。
ところが、6月1日からの交換レート改善により、PeXポイント110ポイント(11円分)が、LINEポイント10ポイント(10円分)となりました。
- 改善前:PeX150ポイント → LINE10ポイント(交換率66.7%)
- 改善後:PeX110ポイント → LINE10ポイント(交換率90.9%)
それでもワールドプレゼントとGポイントを経由した方が、最終的なANAマイル交換率は高いです。
ただし、ずいぶんと交換率が良くなったことと、ワールドプレゼントとGポイントをショートカットすることで時間と手間が節約できます。
また、この後で説明する、ワールドプレゼントやGポイントに残ってしまう交換しきれない端数などの心配がなくなりますので、多少目減りしても構わないから楽にANAマイルに交換したいと思う場合は、PeXからLINEへ直接交換するのも手かもしれません。
ハピタスからPeXへの交換
最低交換ポイントが300ポイントで、300ポイント単位でPeXポイントに交換が可能です。
今回PeXで必要なポイントは235,000ポイントでした。
つまり、ハピタスからPeXへ23,500ポイントを交換すればいいわけです。
ところが、ハピタスからPeXへの交換単位は300ポイントです。
300ポイント単位で積み上げても、キリよく23,500ポイントにはなりません。
300ポイントを78口で23,400ポイント、79口で23,700ポイントとなります。
23,400ポイントでは足りませんので、必然的に23,700ポイントをPeXに交換して、PeXポイント237,000とすることになります。
つまり、PeXポイントとして必要だったのは235,000ポイントでしたので、2,000ポイント分余分に交換をしないといけないわけです。
避けられない端数と81%に満たない交換レート
ここまで見たように、ハピタスのポイント交換23,700ポイントからスタートすると、最終的に18,000マイルが手に入ります。
交換レートが81%であれば19,197マイルになるところ、1,197マイルほど目減りしています。
これはLINEルートにより交換途中で消えてしまったわけではなく、3箇所にポイントが余ってしまっているために起こる現象です。
- ワールドプレゼントに40ポイント(200円分)が残っている
- Gポイントに85ポイント(85円分)が残っている
- Gポイントで5%の手数料1,115円分発生している
- メトロポイントに70ポイント(70円相当)が残っている
合計1,400円分がLINEルートの手前で余ってしまっていて、1,400円分の81%に相当する1,134マイルと、メトロポイントで余った70円分の90%に相当する63マイルの、計1,197マイルが移行されていないのです。
LINEルートで2回目以降の交換を行う場合はまた違う
ここまではLINEルートを使って、初めてハピタスで貯めたポイントをANAマイルに交換した時の話です。
また、交換ルート中にあるワールドプレゼントやGポイントには1ポイントも残高がないという前提でした。
すでにGポイントを使っている場合や、クレジットカードの利用でワールドプレゼント(ボーナスポイント)がいくらか貯まっている場合は、交換に必要なポイント数が変わってきます。
さて、初めてLINEルートを使ってANAマイルに交換した場合でも、2回目以降は初回でルートの途中に残ってしまったポイントを消化しながら交換していくことで、交換レートがまた少し変わってきます。
2回目の交換の流れを見てみましょう。
2回目の交換フロー
ハピタスの交換スタートが22,500ポイントに下がりましたので、交換レートは80%となりました。
初回でメトロポイントに残った70ポイントの内、20ポイントを2回目の交換で消化しています。
そのため、LINEポイントからの交換は22,200ポイントと100ポイント下がっています。
また、Gポイントで発生した1,115ポイントの手数料も還元されているという想定で、今回の1,100ポイント分の手数料はカバー出来ているとしています。
残念ながらワールドプレゼントだけは交換が100ポイント単位(500円相当)ですので、消化することが出来ません。
さらにもう1回交換してみましょう。3回目の交換です。
3回目の交換フロー
余っていたポイントをさらに消化しながら交換しているので、今度は交換レートが81%を超えました。
このように、ハピタスから交換を開始したポイントがきっちりANAマイルには交換されていかないのがLINEルートの特徴です。
1回目:交換レート75.9%
2回目:交換レート80.0%
3回目:交換レート82.2%
3回交換したトータルの交換レート:79.3%
LINEルートで紹介しているGポイントは、ハピタスと同様のポイントサイトです。
Gポイントの特徴は、交換先をたくさん持っていることです。
その一方で、Gポイントで貯めることができるポイントは、ハピタスと比べると若干少ないです。
そのため、Gポイントをポイント交換サイトとして利用している人も多いでしょう。
LINEルートでGポイントを通る際の手数料を取り戻すため、月1回は手数料還元サービスを利用しなければいけません。
実は今回のシミュレーションでは、Gポイントで手数料還元サービスを利用する際に発生するかもしれない費用については考慮していません。
手数料を取り戻すためのGポイント上の活動を怠ってしまうと、LINEルートでの交換レートはさらに下がることになるでしょう。
LINEルートよりもシンプルなnimocaルート
ANAマイルへの交換レートが現時点で最も高いのがLINEルートのメリットです。
ただし、デメリットとしては、ここまで見てきたように交換回数が多く、煩雑で、何ポイントを交換ルートに流せばいいのかを毎回計算しなければいけません。
毎月のことなので、慣れてしまえばそれほどでもありませんが、効率的にマイルを貯めることを思うと、ルート途上のどこに何ポイント残っているか把握しながら計画していくのは大変です。
nimocaルートが使えるのであれば、そちらの方が交換ルートとしてはシンプルです。
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LINEルートと比べるとnimocaルートは至ってシンプルです。
注意点としては、nimocaポイントからANAマイルへの交換がオンライン上ではできません。
九州地区や函館にあるポイント交換機を利用する必要があるのです。
ただし、nimocaルートには交換上限がないというメリットがあります。
ある程度nimocaポイントを貯め続けて、ある程度貯まったところでANAマイルに交換するために福岡に飛ぶという方法もあります。
ハピタスの交換上限3万ポイントずつをnimocaルートでANAマイルに交換すると、毎月21,000マイルを貯めることが可能です。
年間にすると25万マイル以上です。
LINEルートでは年間約21万マイルですので、nimocaルートの方が、多くのANAマイルを貯めることができます。
LINEルートのまとめ
ソラチカルート亡き後、多くの人はLINEルートを使ってANAマイルを貯めることになるでしょう。
LINEルートを使うために必要な準備は、以下の通りです。
- PeXのアカウントを作成する
- Gポイントのアカウントを作成する
- LINE Payカードを作成してする
ハピタスやモッピーなどの、いわゆる王道のポイントサイトとは異なるGポイント。ポイントサイトの顔も持ちつつ、「ポイント交換サイト」として不動の地位を築いています。そんなGポイントをこれから始めてみようという人向けに、登[…]
nimocaルートを使うことも視野に入れるのであれば「ANA VISA nimocaカード」も必要になります。
ハピタスやモッピーなどのポイントサイトで貯めたポイントを、ANAマイルに交換するためのひとつの選択肢であるnimocaルート。そのnimocaルートを使用するために必須となるのが、「ANA VISA nimoca」というクレ[…]
ちょっと面倒だけどANAマイル還元率の高いLINEルートを使うか、ANAマイル還元率は若干劣るものの、交換がシンプルなnimocaルートを使うか、悩ましいところです。
どちらにしても、交換できるポイントが貯まっているからこその悩みですね。
交換ルートを使って、たくさんのANAマイルを貯めることができるように、ハピタスを活用していきましょう。
そして、ANAマイルを貯める方法はハピタスの利用だけではありません。
たしかに、最も効率的にANAマイルを貯めるには、ハピタスの活用は欠かせませんが、色々な方法を利用して、上手にANAマイルを貯めることができるといいですね。
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