ポイントサイトやクレジットカードで貯めたポイントを、どのようにしてANAマイルに交換しているでしょうか?
現在、有力な交換ルートは主に以下の3つになります。
LINEルート- TOKYUルート
- nimocaルート
- 三井住友ルート
どのルートを使うかは、どれも一長一短あります。
本記事では、この中で「nimocaルート」を使って、ANAマイルを貯めるまでの全てを、実際の手順を交えながら、交換方法を解説していきます。
nimocaルートを使用するためには、ANAカードのひとつである「ANA VISA nimocaカード」が必要です。
このANAカードを使うことによって、nimocaポイントが使えるようになります。
「ANA VISA nimocaカード」やnimocaルートについての詳細は以下の記事をご参照ください。
ハピタスやモッピーなどのポイントサイトで貯めたポイントを、ANAマイルに交換するためのひとつの選択肢であるnimocaルート。そのnimocaルートを使用するために必須となるのが、「ANA VISA nimoca」というクレ[…]
また、「ANA VISA nimocaカード」などのANAカードを作るときは、クレジットカード発行のタイミングで多くのANAマイルを貯めることもできます。
これは、後になってから慌てて気が付いてもANAマイルを貯めることが出来ませんので、事前に把握しておくといいでしょう。
nimocaルートでANAマイルを貯める方法
どこで貯めたポイントをnimocaルートを使ってANAマイルに交換するかによって、交換方法も少し変わってきます。
今回私は、ポイントサイトである「ハピタス」で貯めたポイントを、nimocaルートを使ってANAマイルに交換しました。
ただ、他のポイントサイトでも基本的な流れは同じです。
ハピタスからANAマイルを貯めるまでのnimocaルートは以下の通りです。
- ハピタスからポイント交換サイト「PeX」にポイントを交換する:交換率100%
- PeXからnimocaポイントへ交換する:交換率100%
- nimocaポイントからANAマイルへ交換する:交換率70%
毎月21,000マイルずつ貯めることができます。
1年間続けることで252,000マイル ≒ 約25万マイルになります。
25万マイルもあれば、一人で世界中どこにでも行けてしまいます。
以下は、ハワイ往復の特典航空券を発券するために必要なマイル数です。
ローシーズンであれば家族4人でビジネスクラスを使ってハワイに行くことができます。*1
3人家族ならハイシーズンであっても、毎年1回はビジネスクラスを使ってハワイ旅行ができます。
ハピタスでしっかりポイントを貯めることで、nimocaルートを使って結構な量のANAマイルを貯めることができますね。
それでは順を追って見ていきましょう。
ハピタスからPeXへのポイント交換
ハピタスからのポイント持ち出しは毎月3万ポイントが上限になります。
nimocaルートで使用するポイント中継サイトは「PeX」ですので、PeXポイントに3万ポイント分を交換します。
まずはハピタスのサイトで「マイページ」→「ポイント交換」を選択します。
ポイント交換先リストが表示されますので、少し下にスクロールして「PeX」を選択します。
「300pt→3000ポイント」と書かれていますが、実際は等価交換です。
ハピタスが1ポイント=1円、PeXが10ポイント=1円という換算になりますので、この交換でポイントは増えも減りもしません。
最低300ポイントから、300ポイント単位で交換することができます。
今回私は、上限の3万ポイントを交換しました。
交換を行うとメッセージ画面で、交換を受け付けたことが確認できます。
まだ、この時点ではPeXへのポイント交換は完了していません。
「3営業日以内に完了します。」と記載されていますので、しばらく待ちます。
ちなみに、このメッセージの本文内に日付が記載されていませんが、ハピタスからPeXへのポイント交換を行ったのは2018年4月1日です。
この日が日曜日になりますので、次の日の月曜日から数えて3日、つまり4月5日には交換が完了する予定です。
と思ったら、4月4日にポイント交換が完了したようです。
これで、ハピタスの3万ポイントがPeXの30万ポイントに交換されました。
ここまでに要した日数は3日です。
PeXからnimocaへのポイント交換
早速PeXのサイトに行って、ちゃんとポイントが交換されているか確認してみましょう。
ちゃんと交換されていて、PeXポイントが30万ポイント増えています。
次に、この30万ポイントをnimocaポイントに移行します。
もちろん、そのためには「ANA VISA nimoca カード」が必要になりますので、準備をお忘れなく。
PeXからnimocaポイントへの交換はおそらく月末締めになります。
ですので、ここですぐにnimocaポイントに交換しても良いですし、月末まで待っても構いません。
私は、本当に締めが月末なのかを確認したかったので、あえて26日までポイントを寝かせてから、nimocaポイントへの交換申請を行いました。
交換方法は、まずメニューから「交換先を見つける」→「nimoca」を選択します。
「1,000P→100P」と書かれていて1/10になってしまう錯覚を起こしますが、実際は等価交換です。
先ほど説明した通り、PeXは10ポイント=1円です。
最小1,000ポイント以上で500ポイント単位でnimocaポイントに交換できます。
交換上限が100万ポイントになっていますが、今回交換したいのは30万ポイントですので、全く影響ありません。
交換予定日が「翌月15日前後」となっています。
ここの詳細が分からなかったのですが、おそらく「月末締め翌月15日に交換完了」だろうと思います。
PeXからnimocaポイントへの交換は4月26日に行いましたので、5月15日頃にはnimocaポイントになっているはずです。
もし仮に月末締めではなく、20日や25日締めになっていたら6月15日頃に交換が完了します。
と思ったら、予定よりも早く5月9日には交換完了が確認できました。
翌月15日前後よりはかなり早いタイミングですね。
何回かこの交換を繰り返してみれば分かることですが、実質「月末締めの翌月10日頃交換完了」かと思います。
4月交換分は5月9日にnimocaポイントに反映されましたが、5月交換分は6月13日に交換が反映されました。
結局、翌月15日迄の間にだいたい10日~15日頃のどこかで完了するということのようです。
もし、nimocaポイントからANAマイルへの交換を交換機のある地域に行ったついでに行おうと思っている場合はご注意ください。
nimocaポイントからANAマイルへの交換
nimocaポイントの確認画面で、PeXポイントがnimocaポイントに交換されていることを確認します。
ちゃんと5月9日付けでnimocaポイントが3万ポイントになっています。
これをANAマイルに交換していきます。
さて、nimocaポイントからANAマイルへの交換はオンライン上では出来ません。
函館、もしくは九州地方にある交換機を使用しなければいけません。
今どきポイント交換が交換機のみというのも珍しいですね。
いずれオンライン対応するだろうと予想しながら、なかなかそれが実現しないので、ANAマイルを手に入れるために福岡に飛んでみました。
nimocaカードを主として利用しているのは、西鉄などの交通機関を利用している人たちです。
その人達が普段利用する場所には交換機が多く設置されていて、現状利便性には問題がありません。
そうなると、わざわざ遠方の、それも普段はnimocaカードを使用しない陸マイラーのためだけに、ANAマイルへの交換がオンラインで出来るようになる可能性は低いそうです。
マイルを使って特典航空券で東京から福岡に向かうと15,000マイルです。
nimocaポイントからANAマイルへの交換は上限がありませんので、ある程度nimocaポイントを貯めてから、一気に交換するのがいいかもしれません。
さて、久しぶりの福岡空港です。
残念ながら、今回はゆっくり観光してる時間もありません。
早速nimocaポイントの交換をしにいきます。
福岡空港内に交換機があれば良いのですが、近くても博多駅まで出ないといけません。
今回目指す場所は、博多駅に隣接している「博多バスターミナル」です。
福岡空港を出たら地下鉄の駅を目指します。
福岡空港から市街地までの移動方法として、多くの人が地下鉄を利用しますので、これでもかというぐらい看板がたくさん出ています。
案内に従って空港を出ると、すぐに地下鉄空港線への入り口が見えます。
この時は空港が工事中でしたので、しばらく経ってから行くとまた少し様相が変わっているかもしれませんね。
地下鉄空港線の乗車には、もちろん「ANA VISA nimocaカード」を使うことができます。
福岡に来た記念にnimocaにチャージしてnimocaカードで乗車してみようかとも思ったのですが、今回は手持ちのSuicaを使わせてもらいました。
福岡に来てまでSuicaが使えるって便利ですね。
地下鉄空港線に乗って博多駅までは2駅で約10分です。
あっという間に博多駅に到着です。
空港から市街地まで非常に近いのが福岡の良いところです。
博多駅で降りた後は「博多バスターミナル」の看板に従って進んでいきます。
バスターミナルも主要施設だけあって、案内がたくさん出ていますので迷うことはないでしょう。
博多駅の地下からバスターミナルへは、そのまま直結していますので、外に出ること無く直接向かうことが出来ます。
博多駅の改札を出てから徒歩5分ほどで、結構派手目の看板が見えてきます。
nimocaポイントの交換機は、博多バスターミナルの1Fと3Fにあります。
入ったところは地下1Fになりますので、ひとつ上の階に移動します。
交換機の場所はフロアマップにも出ていますので確認してみるといいでしょう。
交換機を使ったANAマイルへの交換手順は至ってシンプルです。
まず、交換機右下の箇所に「ANA VISA nimocaカード」を置きます。
差し込む必要はありません。どうやらICカードとして認識するようです。
そうすると、画面表示が以下のように切り替わります。
今回の目的は、nimocaポイントからANAマイルへの交換ですので「ポイント交換」を選択します。
そうすると、ポイントを何に交換するのかを聞かれます。
選択するのはもちろん「ANAマイルに交換」です。
その横に交換レートも表示されていて、10ポイント=7マイルとなっています。
間違いなくANAマイル交換率が70%であることが確認できますね。
さらに選択は続きます。
私は今、ハピタス→PeXを経て、3万nimocaポイントを持っています。
この3万ポイントの内、どれだけをANAマイルに交換するかを聞かれます。
3万ポイント全てをANAマイルに交換したい場合は「すべてのポイントを交換する」でいいでしょう。
貯めたポイントをANAマイル以外にも使いたい場合は、ここで交換数を調整することができます。
私はすべてのポイントをANAマイルに交換しました。
いよいよ最終確認です。
「センターポイント」と表示されているのがnimocaポイントのことです。
nimocaポイントには「カードポイント」と「センターポイント」の2種類があります。
カードポイントはバスや電車に乗車した時に付くポイントで、「ANA VISA nimocaカード」でお買い物した場合はセンターポイントが貯まります。
PeXから移行したポイントもセンターポイントになり、このセンターポイントがANAマイルに交換することができます。
今回は3万ポイントを交換して、21,000マイルを貯めることができますので、表示に間違いがなければ「確認」ボタンを押して終了です。
画面上の注記に「ポイントの交換受付から1週間以内にANAマイルへ積算されます。」と表示されています。
今回、nimocaポイントをANAマイルに交換するために博多に飛んだのは、5月19日のことです。
つまり、遅くとも5月26日までにはANAマイルが貯まっていることになります。
もう一息ですね。
以下の画面が表示されたら交換手続き完了です。
さて、これでANAマイルに交換されるまで、しばらく待ちになります。
nimocaルートによるANAマイル交換のまとめ
いかがでしたでしょうか?
ひとつひとつ細かく解説を進めたので、意外と長く面倒だという印象を持ったでしょうか?
しかし、実際にかかった日数は非常に短いです。
ANAマイルへの反映ですが、翌日に反映されていました。
早いですね
今回の流れをおさらいしましょう。
- [4月1日] ハピタスからPeXへ交換申請
- [4月4日] PeXへの交換完了
- [4月26日] PeXからnimocaへの交換申請
- [5月9日] nimocaポイントへの交換完了
- [5月19日] nimocaポイントからANAマイルへの交換手続き
- [5月20日] ANAマイルへの交換完了
今回は4月1日にハピタスからポイント交換を行い、最終的にANAマイルになったのが5月20日でした。
だいたい1か月半ですね。
しかし、途中で交換したまましばらく放置していた期間もあるため、実際にnimocaルートで必要になる交換期間は1か月ほどです。
理論上の最短交換スケジュールは以下の通りになります。
- [4月25日] ハピタスからPeXへ交換申請
- [4月30日] PeXへの交換完了
- [4月30日] PeXからnimocaへの交換申請
- [5月9日] nimocaポイントへの交換完了
- [5月10日] nimocaポイントからANAマイルへの交換手続き
- [5月11日] ANAマイルへの交換完了
約2週間ですね。
nimocaルートはANAマイル交換率が70%と、高い交換率を誇りながらも、シンプルな工程で手早くANAマイルに交換できるところが特徴です。
ANAマイルを貯めるためにハピタスなどのポイントサイトを活用していけば、今後使用する機会があるかもしれません。
最も交換率の高いLINEルートでは毎月18,000マイルを貯めることが出来ます。
年間にすると216,000マイルですので、これでも十分過ぎるほどでしょう。
しかし、nimocaルートを使えば、若干マイル交換率は落ちるものの、毎月21,000マイルを貯めることが可能です。
もちろん、その分ハピタスなどのポイントサイトで、より多くのポイントを貯めておく必要があります。
もし毎月21,000マイルずつ貯めることができれば、年間で252,000マイルです。
さらに、ハピタスのポイントからANAマイルへの交換をnimocaルートを使用すれば、LINEルートの交換上限が別枠で使えます。
つまり、ソラチカカードのポイント交換上限月2万ポイントというのが、丸々余ります。
そのため、「ANA VISA ワイドゴールドカード」で貯めたボーナスポイントを、LINEルートを使ってANAマイルに交換する余裕が生まれます。
うまくいけば、ハピタスでマイルを貯めるのと、クレジットカードでマイルを貯めるのを合わせて年間30万マイル以上を貯めることも夢ではありませんね。
年間30万マイルを貯めることが出来ると、ビジネスクラスだけではなく、ファーストクラスが視野に入ってきます。
日本からカナダやアメリカなどの北米方面への特典航空券は、ファーストクラスで一人15万マイルです。
30万マイルあれば夫婦や恋人などカップルでファーストクラスが使えるのです。
取らぬ狸の皮算用、なんて声も聞こえてきそうですが、本当にそうでしょうか?
もちろん簡単ではないでしょう。
誰もが年間30万マイルを貯められるわけではないかもしれません。
でも、年間30万マイルに挑戦してみて、もしムリだっとしても、何かを失うわけではありません。
「さすがに30万マイルはムリだったね〜…」という悔しさが若干残る程度です。
「1年頑張ってANAマイルを貯めて、20万マイルしか行かなかったね〜。やっぱり30万マイル貯めるのはちょっと難しいかも。」
これが、1年後のあなたの姿かもしれませんよ?
番外編
福岡の滞在時間として2時間を見込んでいたのですが、ANAマイルへの交換が思った以上に早く終わってしまいました。
飛行機から降りてANAマイルへの交換が完了するまで、わずか30分でした。
もうちょっと時間がかかるイメージでいたので、ANAマイル交換が完了したら急いで空港に戻る予定でいたのですが…
そこで、せっかくですので、ちょっと福岡市内を観光しようと思い「住吉神社」に行ってきました。
博多駅から徒歩10分ほどです。
全国にある住吉神社の中で最も古い神社だそうです。
境内を散策していたら、えびす様に出会いました。
「三日恵比須神像」と書かれていて、お腹を触ると病気退散、鯛を触ると金運向上などのご利益があるそうです。
私がどこに触ったか?
それは…秘密です。
*1:ハワイ路線は人気なのでビジネスクラスの特典航空券が取りづらいとか、4人分も特典航空券枠がないということは一旦割愛します。