フライトで貯めることができるANAマイルは年間どれぐらい?飛行機に乗って貯めるフライトマイル情報と具体的事例

ANAフライトマイルの貯め方

ANAマイルの貯め方は代表的なものとしては以下3種類です。

  • 飛行機に乗って貯めるフライトマイル
  • クレジットカード決済のポイントで貯める
  • ポイ活で貯めたポイントをマイルに交換

ANAのマイルを貯める方法として、飛行機に乗って貯めるというのは基本中の基本です。

むしろそれが王道ですね。

ただ、上記3点の中では、最もマイルが貯めにくい貯め方です。

仕事や旅行でたまたま飛行機に乗った時にマイルが貯まったというのが、ANAマイルを貯めようと思ったきっかけになった人も多いのではないでしょうか?

本記事では、飛行機に乗ることでANAマイルを年間でどれぐらい貯めることが出来るのかの基本的な考え方を、具体的な事例を交えながら解説していきます。

はじめに

フライトマイル目的で各地に飛んだときに、どれぐらいマイルが貯まるのか。

それを算出するためには、まずはマイルの貯まり方の基本を抑えておく必要があります。

そのため、本記事では飛行機を利用したときのマイルの貯まり方についての基本解説も行っています。

このあたりは十分知ってるから、具体的に貯まるマイルがどれぐらいかの実例を知りたい方は、以下よりそれぞれショートカットをお願いします。

東京~北海道で貯めるマイル
東京~大阪で貯めるマイル
東京~ハワイで貯めるマイル
東京~ロンドンで貯めるマイル

飛行機に乗って貯めるフライトマイルの基本情報

まずはフライトマイルの基本情報からです。

フライトマイルは行き先や予約クラスによって貯めることができるマイルの量が違います。

さらに言えば、同じ行き先で同じ予約クラスでも、会員ステータスによって獲得できるマイル量には差が出ます。

つまり、同僚と同じ便で隣の席に座って、同じ目的地に出張したとしても、あなたと同僚では貯まるマイルの量が違うかもしれません

マイルのことをよく知らない人からすると、すごく複雑な状況ですね。

ただ、マイルを貯める計算式は決まっていて、飛行機に乗る前から貯まるマイルの量を把握しておくことは出来ます。

マイルの基本算定式は以下の通りです。

マイル算定式
「区間基本マイレージ」×「クラス・運賃倍率」+「ボーナスマイル」

こうしてみると意外とシンプルですよね。

区間基本マイレージ

「区間基本マイレージ」は出発地と到着地で、あらかじめ決められています。

例えば東京(成田/羽田)→札幌(新千歳)で510マイル。

東京(成田/羽田)→ニューヨークで6,723マイルです。

これは、毎年秋にIATA(国際航空運送協会)より発行される「TPM(Ticketed Point Mileage )」を基準にして規程されています。

とはいえ、既存路線のマイレージに変更が入ることは稀なので、区間基本マイレージは基本的には変わりません。

TPMは日本語では「運賃計算に使用する区間距離」と訳されています。

公式サイトにはこう書かれています。

A TPM represents a distance covered by one flight coupon of a passenger ticket and is calculated on the basis of non-stop or through scheduled air services.

The official source for flown mileages between all points is the TPM Manual that includes more than 65,000 city pair mileages.

TPMは直行便または定期運航便に基づいて計算される、航空チケットの片道飛行距離を表しています。

すべての飛行区間のマイレージ公式情報は、65,000を超える都市間を含むTPMマニュアルとなっています。

引用:IATA TPM情報

多くの航空会社がこれを採用しているので、どこでもだいたい同じです。

ANAもJALもこのTPMを使用しているので、呼び名は異なっても「区間基本マイレージ」は同じです。

クラス・運賃倍率

飛行機のチケットを購入する時は、様々な価格のバリエーションが存在します。

国際線の方が分かりやすいのですが、エコノミークラスとビジネスクラスでは値段が倍以上違うこともあります。

また、エコノミークラスもいくつかの種類があり、その種類ごとに価格や購入条件、マイル積算率が変わってきます。

ANAの場合、国内線では「利用運賃」、国際線では「予約クラス」と呼ばれています。

ボーナスマイル

一言で言ってしまうと、ANA会員ステータスによって貯まるマイルです。

たくさんANAの飛行機に乗ると上級会員になり、上級会員になるとマイルにボーナスが付きます。

クレジットカード機能が付いたANAカードを保有することでも、ANA会員ステータスは上がります。

会員ステータスが高ければ高いほど積算率が高くなるようになっています。

ただし、ボーナスマイルが加算されるのは、ANAグループ運行便かユナイテッド航空運行便のみで、それ以外のコードシェア便の場合は対象外です。

国内線で貯めるフライトマイル

さて、ここまでの説明だけではピンと来ない人も多いはずです。

もう少し具体的に解説を進めていきます。

国内線における区間基本マイレージ

国内線においても当然「区間基本マイレージ」は規程されています。

国内線だけでも路線はかなりの数に上りますので、以下の表記は折りたたんでいます。

公式サイト でも確認することができます。

東京発着路線
区間区間基本マイル
札幌510
稚内679
女満別609
旭川576
根室中標津605
オホーツク紋別623
釧路555
帯広526
函館424
秋田279
大館能代314
庄内218
仙台177
新潟167
八丈島177
富山176
小松211
能登207
名古屋193
大阪280
岡山356
広島414
岩国457
山口宇部510
鳥取328
米子384
萩・石見474
高松354
徳島329
松山438
高知393
北九州534
福岡567
佐賀584
大分499
熊本568
長崎610
宮崎561
鹿児島601
沖縄984
石垣1,224
宮古1,158
大阪発着路線
区間区間基本マイル
札幌666
女満別797
旭川739
釧路753
函館578
青森523
秋田439
福島339
仙台396
新潟314
萩・石見200
松山159
高知119
福岡287
大分219
熊本290
長崎330
宮崎292
鹿児島329
沖縄739
石垣969
宮古906
名古屋発着路線
区間区間基本マイル
札幌614
女満別738
旭川686
函館525
秋田380
仙台322
新潟249
松山246
福岡374
大分306
熊本375
長崎417
宮崎372
鹿児島411
沖縄809
石垣1,044
宮古979
札幌発着路線
区間区間基本マイル
稚内171
利尻159
オホーツク紋別133
女満別148
根室中標津178
釧路136
函館90
青森153
秋田238
福島400
仙台335
静岡592
新潟369
富山493
小松529
岡山708
広島749
松山791
福岡882
沖縄1,397
仙台発着路線
区間区間基本マイル
小松276
広島513
福岡665
福岡発着路線
区間区間基本マイル
新潟572
小松390
対馬81
五島福江113
宮崎131
沖縄537
宮古683
石垣737
長崎発着路線
区間区間基本マイル
壱岐60
五島福江67
対馬98
沖縄発着路線
区間区間基本マイル
仙台1,130
静岡863
新潟1,052
広島650
岩国614
松山607
高松677
北九州563
熊本494
長崎484
宮崎455
鹿児島429
宮古177
石垣247
宮古発着路線
区間区間基本マイル
石垣72
名古屋979
福岡683

行先によって決められた「区間基本マイル」。これが獲得できるマイル計算の基本値になります。

国内線の利用運賃

「利用運賃」はプレミアムクラスなどの運賃の高いチケットを買うほど倍率が高くなり、格安ツアー旅行に含まれるような安いチケットでは倍率が低くなります。

また、同じ種別でも予約変更の可否や有効期限などにより、以下のような運賃体系があります。

運賃一覧
運賃の種類予約期限予約の変更有効期間
プレミアム運賃
プレミアムクラスをご利用の方に
当日1年間
プレミアム小児運賃
満3~11歳のプレミアムクラスをご利用のお子様に
当日1年間
プレミアムビジネスきっぷ
ANAカード会員専用
プレミアムクラスの同一路線を2回以上ご利用の方に
当日1年間
ANA VALUE PREMIUM 3
搭乗日の3日前までの予約でプレミアムクラスをおトクに
3日前×予約便に限り
ANA SUPER VALUE PREMIUM 28
搭乗日の28日前までの予約でプレミアムクラスをさらにおトクに
28日前×予約便に限り
プレミアム株主優待割引運賃
株主優待番号ご案内書をお持ちでプレミアムクラスをご利用の方に
当日1年間
プレミアム障がい者割引運賃
割引対象のご本人と一部の介護人の方がプレミアムクラスをご利用なら
当日1年間
ANA FLEX
満12歳以上の方に
当日1年間
小児運賃
満3歳~11歳のお子様に
当日1年間
ビジネスきっぷ
ANAカード会員専用
同一路線を2回以上ご利用の方に
当日1年間
ANA VALUE 1
搭乗日の前日までの予約でおトクに
前日×予約便に限り
ANA VALUE 3
搭乗日の3日前までの予約でおトクに
3日前×予約便に限り
ANA VALUE 7
搭乗日の7日前までの予約でおトクに
7日前×予約便に限り
ANA VALUE TRANSIT
特定区間を乗継便でのご利用に
当日×予約便に限り
ANA VALUE TRANSIT 7
搭乗日の7日前までの予約で特定区間を乗継便利用でおトクに
7日前×予約便に限り
ANA VALUE TRANSIT 28
搭乗日の28日前までの予約で特定区間を乗継便利用でさらにおトクに
28日前×予約便に限り
ANA SUPER VALUE 21
搭乗日の21日前までのご予約でさらにおトクに
21日前×予約便に限り
ANA SUPER VALUE 28
搭乗日の28日前までのご予約でさらにおトクに
28日前×予約便に限り
ANA SUPER VALUE 45
搭乗日の45日前までのご予約でさらにおトクに
45日前×予約便に限り
ANA SUPER VALUE 55
搭乗日の55日前までのご予約でさらにおトクに
55日前×予約便に限り
ANA SUPER VALUE 75
搭乗日の75日前までのご予約でさらにおトクに
75日前×予約便に限り
ANA SUPER VALUE SALE
販売期間を限定したウェブサイト専用のおトクな運賃
販売期間中×予約便に限り
アイきっぷ
北海道、東京、長崎、沖縄の離島にお住まいの方の特定路線のご利用に
当日1年間
スマートシニア空割
65歳以上の方の当日予約なら
搭乗日当日のみ×予約便に限り
スマートU25
12歳以上25歳以下の方の当日予約なら
搭乗日当日のみ×予約便に限り
株主優待割引運賃
株主優待番号ご案内書をお持ちの方に
当日1年間
障がい者割引運賃
割引対象のご本人と一部の介護人の方に
当日1年間
介護割引
離れて暮らすご家族の介護に
当日1年間
いっしょにマイル割
ANAマイレージクラブ会員を含む2~4名様のグループで同一便にご搭乗のうえ、同一区間を往復するなら
前日×予約便に限り

運賃体系は全部で29種類あるわけですが、29種類ごとにマイルの積算率が違うわけではありません。

ある程度の料金でカテゴライズし、マイル積算率は以下の5パターンです。

積算率積算対象運賃
150%プレミアム運賃
プレミアム小児運賃
プレミアム障がい者割引運賃
ANA VALUE PREMIUM(Child)/ANA SUPER VALUE PREMIUM(Child)
プレミアム@Biz
プレミアムビジネスきっぷ
125%ANA VALUE PREMIUM 3
ANA SUPER VALUE PREMIUM 28
プレミアム株主優待割引運賃
プレミアム小児株主優待割引運賃
100%ANA FLEX
ビジネスきっぷ
小児運賃
障がい者割引運賃
介護割引
ANA VALUE (Child)/ANA SUPER VALUE(Child)
ANA SUPER VALUE EARLY(Child)
各種アイきっぷ
プレミアム個人包括旅行割引運賃
@Biz
75%ANA VALUE 1
ANA VALUE 3
ANA VALUE 7
ANA SUPER VALUE 21
ANA SUPER VALUE 28
ANA SUPER VALUE 45
ANA SUPER VALUE 55
ANA SUPER VALUE 75
ANA VALUE TRANSIT
ANA VALUE TRANSIT 7
ANA VALUE TRANSIT 28
ANA SUPER VALUE EARLY
株主優待割引運賃
小児株主優待割引運賃
いっしょにマイル割(同行者)
ANA SUPER VALUE 75 & JR きっぷなど
50%個人包括旅行割引運賃
包括旅行DP割引運賃
訪日包括旅行DP割引運賃
DP限定旅行用特割運賃(包括旅行MDP割引)
スマートU25
スマートシニア空割
ANA SUPER VALUE SALEなど

ANAの公式サイトから個人予約をする場合、多くの人は「ANA SUPER VALUE」「ANA VALUE」「ANA FLEX」になるかと思います。

その場合は積算率75%で飛行機を利用していることになります。

この3つの運賃体系は、予約した日が早ければ早いほど運賃が安く、空席が多いほうが安くなる仕組みです。

ANAの運賃イメージ
クリックで拡大

「ANA SUPER VALUE」「ANA VALUE」「ANA FLEX」の大きな違いは、予約変更ができるかどうかとキャンセルができるかどうかです。

予約変更キャンセル
ANA FLEX
ANA VALUE×手数料5%
ANA SUPER VALUE×手数料30~60%

また、「個人包括旅行割引運賃」は旅行代理店がパッケージツアーを販売するときに設定される価格ですので、積算率50%での利用も多いかもしれません。

ボーナスマイルは国内線も国際線も同じ

ボーナスマイルは上記までに算出した、区間基本マイレージ×利用運賃の結果に、さらにボーナスマイル積算率をかけた結果で算出されます。

要は、ANA会員様の特別待遇枠です。

ANAボーナスマイルの積算方法

ボーナスマイルの積算率は、スーパーフライヤーズカードのゴールドカード、もしくはANAプラチナカードを持っている場合は以下の通りとなります。

ANA会員ステータス積算率
ANAダイヤモンドメンバー(1年目)120%
ANAダイヤモンドメンバー(2年目以降)130%
ANAプラチナメンバー(1年目)95%
ANAプラチナメンバー(2年目以降)105%
ANAブロンズメンバー(1年目)45%
ANAブロンズメンバー(2年目以降)55%

スーパーフライヤーズカードのゴールドカードも、ANAプラチナカードも持っていない場合は、以下の通りです。

ANA会員ステータス積算率
ANAダイヤモンドメンバー(1年目)115%
ANAダイヤモンドメンバー(2年目以降)125%
ANAプラチナメンバー(1年目)90%
ANAプラチナメンバー(2年目以降)100%
ANAブロンズメンバー(1年目)40%
ANAブロンズメンバー(2年目以降)50%

ここまではいずれも、ANAのブロンズメンバー以上の場合です。

ANAのブロンズメンバー以上になるためには、飛行機にたくさん乗ってプレミアムポイントを貯めないといけません。

だって、ANAの会員様ですからね。

しかも「特典航空券」を使って飛行機に乗っても、プレミアムポイントは全く貯まりません。

ちゃんとお金を払って飛行機に乗ってくれないとダメだよってことです。

なにせ、ANA会員様ですから。

ANAステータスのランクアップ
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ただ、ブロンズメンバー以上でないとボーナスマイルが貯まらないというわけではなく、ANAカード(クレジットカード)を持っていると、そのグレードによってボーナスマイル積算率が適用されます。

ANAカード種別積算率
ANA一般カード10%
ANAワイドカード25%
ANAワイドゴールドカード25%
ANAプラチナカード50%
ANA SFC一般カード35%
ANA SFCゴールドカード40%
ANA SFCプラチナカード50%

つまり、たくさん飛行機には乗れなくても、ANAのクレジットカードの年会費を払ってくれるならマイルが貯まりやすくなります。

これらのボーナスマイルの積算率に複数該当する場合は、合算はされませんので積算率の高い方が適用されます。

実はANAの上級会員になると、ボーナスマイル以外にも色々と特典を受けられますが、ANAカードを持っているだけの平会員でも、若干の特典は受けられます。

クレジットカードによるマイルの貯め方」は別記事で解説していますが、ANAのクレジットカードを持っていればフライトマイルも貯まりやすくなります

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東京(羽田)〜北海道(札幌)で貯めるANAマイルの例

ちょうど手元に、羽田から札幌の新千歳空港往復の普通席航空券があります。

羽田札幌間の普通席航空券

まだ搭乗前なので、このフライトで何マイル貯めることができるのか、どこにも記載してありません。

しかし、ここまでに説明した「区間基本マイル」×「利用クラス・運賃倍率」から、獲得できるマイル数の算出が可能です。

東京~札幌の「区間基本マイル」は510マイルです。

ANA公式サイトから75日以上前に購入していますので「スーパーバリュー75」(ANA SUPER VALUE 75)となっています。

スーパーバリューの運賃体系でのマイル積算率は75%です。

つまり、フライトマイルとしては、510マイル×75%の382マイルが貯まります。

私は、ANAのプラチナメンバーでもダイヤモンドメンバーでもありませんが、クレジットカードとして「ANA SFC ゴールドカード」を保有しています。

ボーナスマイルとして、さらに40%分を貯めることができます。

東京〜札幌で貯まるANAマイル
  • 基本マイル
    「区間基本マジレージ」510マイル × 運賃倍率75% = 382マイル
  • ボーナスマイル
    382マイル × ボーナスマイル積算率40% = 153マイル
  • 合計マイル
    382マイル + 153マイル = 535マイル

一人あたり535マイル貯めることができると分かります。

ただし、これは片道です。

行きも帰りも同じ条件の便であれば、ちょうどこれの倍のマイルが貯まりますので1,070マイルです。

私は国内線チケットはマイルをSKY コインに変えて航空券を買うことが多いのですが、この航空券も同様にSKYコインで支払いをしています。

羽田札幌間の航空券をSKYコインで支払い

これは3人分の価格ですので、一人あたりでは35,820円です。

35,820円の支払いで1,070マイルを貯めることができますので、マイル還元率で見ると約3%ですね。

東京(羽田)〜大阪(伊丹)で貯めるANAマイルの例

もう少し近場の航空券ですと、大阪行きのチケットを持っています。

羽田伊丹間の普通席航空券

先ほどと同じように計算します。

  • 東京大阪間の区間基本マイルは280マイル
  • 運賃倍率はスーパーバリュー75なので75%
  • SFCゴールドカード保有でボーナスマイル積算率40%
東京〜札幌で貯まるANAマイル
  • 基本マイル
    「区間基本マジレージ」280マイル × 運賃倍率75% = 210マイル
  • ボーナスマイル
    210マイル × ボーナスマイル積算率40% = 84マイル
  • 合計マイル
    210マイル + 84マイル = 294マイル

例えば年に2回国内線を使って移動したとし、その行き先が札幌と大阪だった場合、年間で貯めることができるマイルは1,070マイル+588マイルで1,658マイルです。

これは、マイル還元率1%のクレジットカードを使って1年間に165,800円決済したときに貯まるマイルと同等です。

国内線のフライトで貯まるマイルは、こうしてみると大したことありません。

月に何回も出張で飛行機を利用する人であれば別ですが、一般的には国内線利用のみでは大きくマイルを貯めることは難しいでしょう。

国際線で貯めるフライトマイル

それでは次に国際線を見てみましょう。

基本的なマイルの貯まり方は、国内線と同じです。

国際線の方が飛行距離が長くなりますので、マイルも多く貯めることができます。

また、国内線と大きく違ってくるのが、コードシェア便です。

ANAの航空券として購入したつもりが、その路線を運行しているのは、ANAと提携関係にある別の航空会社の便ということがあります。

国際線における区間基本マイレージ

国内線と同様に「区間基本マイレージ」が規定されています。

こちらも公式サイト からの引用となります。

東京発着
アメリカ・カナダ・メキシコ路線のマイル数
路線(片道)区間基本マイル
シアトル4,775
サンフランシスコ5,130
サンノゼ5,162
ロサンゼルス*5,458
ヒューストン6,658
シカゴ6,283
ニューヨーク6,723
ワシントンD.C.6,762
ホノルル3,831
バンクーバー4,681
メキシコシティ7,003
ヨーロッパ路線のマイル数
路線(片道)区間基本マイル
ロンドン6,214
フランクフルト5,928
ミュンヘン5,866
デュッセルドルフ5,959
パリ6,194
ブリュッセル6,060
ウィーン5,699
ウラジオストク676
イスタンブール5,748
モスクワ4,664
ミラノ6,077
ストックホルム5,439
アジア路線のマイル数
路線(片道)区間基本マイル
上海1,111
北京1,313
香港1,823
広州1,822
大連1,042
青島1,106
厦門1,520
杭州1,206
瀋陽987
成都2,100
武漢1,530
深セン1,813
ソウル758
台北1,330
シンガポール3,312
ジャカルタ3,612
バンコク2,869
ホーチミンシティ2,706
ハノイ2,294
マニラ1,880
クアラルンプール3,338
ヤンゴン2,984
デリー3,656
ムンバイ4,201
プノンペン2,759
チェンナイ4,017
オセアニア路線のマイル数
路線(片道)区間基本マイル
シドニー4,863
パース4,926
大阪発着
路線(片道)区間基本マイル
上海831
北京1,092
香港1,548
大連818
青島850
杭州926
名古屋発着
路線(片道)区間基本マイル
上海919
香港1,632

距離が長い分、全体的に国内線よりも区間基本マイルは多くなります。

上記に含まれない発着路線は、すべて東京発着を基準とした区間基本マイルになります。

予約クラス

国際線の場合は運賃体系がエコノミークラスやビジネスクラスなどの、座席シートに連動した「予約クラス」になります。

さらに、エコノミークラスだけでも「Super Value」「Value」「Special」「Basic」「Flex」「Full Flex」と大きく6種類に細分化され、予約の変更やキャンセルによる払い戻しができるかどうかが違ってきます。

予約変更キャンセル
Super Value××
Value×手数料
Special手数料×
Basic手数料手数料
Flex手数料
Full Flex

一番安い「Super Value」では、予約の変更もキャンセルによる払い戻しも一切できません。

その代わりに航空券代金としては最も安くなります。

これらの座席シートと予約体系の組み合わせを加味した結果、予約クラスに伴うマイル積算率は以下のようになります。

グレード予約クラス積算率
ファーストクラスF150%
A150%
ビジネスクラスJ150%
C、D、Z125%
P70%
プレミアムエコノミーG、E100%
N70%
エコノミークラスY、B、M100%
U、H、Q70%
V、W、S、T50%
L、K30%

全てを把握するのはなかなか難しいのですが、ANAのサイトで航空券を買う場合は、購入時に事前に確認することができます。

国際線予約クラスの確認

このチケットの場合、予約クラス「Q」「U」「B」が選択できます。

選択したチケットによって、予約クラスによるマイル積算率が70%か100%に決まります。

ただし、このチケットを後々プレミアムクラスやビジネスクラスにアップグレードすると、また違う予約クラスになります。

特典航空券で発見した場合も、また違う予約クラスになります。

以下は、私が持っているホノルル行きの特典航空券です。

特典航空券の予約クラス確認

予約クラスが記号ではなく「特典ビジネス」となっています。

特典航空券はマイルを利用してほぼ無料で発券している航空券ですので、この航空券を利用してもマイルは貯まりません。

予約クラス積算率では表中にはありませんでしたが0%扱いです。

ボーナスマイルは国内線と同じです

ボーナスマイルの獲得条件は、国際線も同じです。

ANA会員様としてのステータスが高いほど優遇されます。

ANAボーナスマイルの積算方法

東京(羽田)〜ホノルルで貯めるANAマイルの例

具体事例としてハワイのホノルル行きの航空券を見てみましょう。

以下のような航空チケットを購入したとします。

ハワイ航空券エコノミークラス

予約クラスはエコノミークラスの「W」ですので、マイル積算率は50%です。

東京からハワイまでの「区間基本マイレージ」は3,831です。

つまり、このフライトで貯めることが出来るマイルは、3,831マイル×50%で1,915マイルになります。

これにANAの会員ステータスや保有クレジットカードによってボーナスマイルがプラスされます。

例えば、ANAクレジットカードのゴールドクラスを持っていると25%分のボーナスマイルが貯まります。

1,915マイル×25%で478マイルですので、合計2,393マイルを貯めることができます。

東京〜ホノルルで貯まるANAマイル
  • 基本マイル
    「区間基本マジレージ」 3,831マイル × 運賃倍率50% = 1,915マイル
  • ボーナスマイル
    1,915マイル × ボーナスマイル積算率25% = 478マイル
  • 合計マイル
    1,915マイル + 478マイル = 2,393マイル

国内線のときと同様、ここで算出されたマイル数は片道分ですので、往復にすると4,786マイルということになります。

東京(羽田)~ロンドンで貯めるANAマイルの例

次にもう少し距離を伸ばして、ロンドンまで飛んだ場合に貯めることが出来るマイルを確認してみましょう。

ロンドン航空券エコノミークラス

実際に航空券を購入しているわけではありませんが、こうやって事例として紹介するために航空券を探すのも楽しいものですね。

さて、東京からロンドンまでの「区間基本マイレージ」は6,214です。

予約クラスは「エコノミー:U」ですので、マイル積算率は70%です。

この結果、貯めることが出来るマイルは、6,214マイル×70%で4,349マイルになります。

これにハワイのときと同じように、ANAクレジットカードのゴールドクラスを持っているとすると、ボーナスマイルが1,087マイル貯まります。

合計で5,436マイルですね。

東京〜ロンドンで貯まるANAマイル
  • 基本マイル
    「区間基本マジレージ」6,214マイル × 運賃倍率70% = 4,349マイル
  • ボーナスマイル
    4,349マイル × ボーナスマイル積算率25% = 1,087マイル
  • 合計マイル
    4,349マイル + 1,087マイル = 5,436マイル

往復で10,872マイルです。

年2回、ハワイとロンドンに旅行に行ったとして、1年間で貯めることが出来るマイルは計13,265マイルになります。

さらに先ほどの国内線の事例で挙げたような、北海道と大阪行きの国内線を利用し、年4回飛行機を利用したとして、1年間で貯まるマイルの合計は14,094マイルです。

結論:フライトマイルで貯まるマイルは?

ここまで見てきたように、飛行機でのマイルの貯め方はあまり効率的ではありません。

年に何回も国内や海外出張がある人や、海外ロケの多い芸能人なんかであれば自然と貯まっていくでしょうが、一般人だと大きなマイルは期待できないでしょう。

本記事で紹介した海外2回、国内2回の計4回飛行機を使ったとして、年間で貯めることが出来るマイルは14,094マイルです。

行き先フライトマイルボーナスマイルマイル合計
北海道382153535
大阪21084294
ハワイ1,9154782,393
ロンドン4,3491,0875,436

14,094マイルというのは、フライト以外のマイルの貯め方と比較すると以下のようになります。

  • クレジットカード:年間1,409,400円利用分
  • ポイントサイト:約1ヶ月のポイント分

クレジットカードに関しては「ANA ワイドゴールド」カードであれば、マイル還元率が1.3%ですので、年間のクレジットカード利用100万円ちょっとで14,094マイルが貯まります。

月9万円に相当しますので、固定費などを積極的にクレジットカード払いにすれば、もうちょっとマイルを貯められそうです。

ポイントサイトでポイ活すると月に3万ポイントは稼げます

3万ポイントをANAマイルに交換すると22,500マイルになりますので、14,094マイルを大きく超えます。

ポイ活とは
ポイントサイトを活用して貯めたポイントを、現金やマイルに交換することで生活を豊かにする活動のことです。

1年間で貯めたフライトマイルでどこまで飛べるか?

では、このフライトで貯めた14,094マイルは、特典航空券にするとどれぐらい活用できるでしょうか?

ハワイまで飛ぶには最低でも35,000マイルが必要ですので、3年ほど貯めてやっといける感じになります。

一番近場の韓国(ソウル)、ロシア(ウラジオストク)で必要なマイルは以下のとおりです。

対象クラスLRH
エコノミー12,00015,00018,000
ビジネスクラス25,00030,00033,000
L・・・ローシーズン
R・・・レギュラーシーズン
H・・・ハイシーズン
※プレミアムエコノミーとファーストクラスは設定無し

なんとかローシーズンに限定すれば、ソウルやウラジオストクまではギリギリ飛べます。

しかし、ソウルとウラジオストク以外へ特典航空券を使って旅行したいのであれば、複数年マイルを貯め続ける必要がありますね。

もっとの効率の良いポイ活を利用するとどうなるか?

ポイ活で月にいくら稼げるかは人それぞれ取り組み具合によって異なりますが、14,094マイル程度でしたら1ヶ月で貯められます。

単純計算14,094マイル×12ヶ月とすると、年間で169,128マイル貯まります

これだけあれば、世界中どこへでも飛ぶことができます。

例えば、先ほど例に挙げたロンドンを含むヨーロッパ地域へ行くのに必要なマイル数は以下のとおりです。

対象クラスLRH
エコノミー45,00055,00060,000
プレミアムエコノミー67,00077,00082,000
ビジネスクラス80,00090,00095,000
ファーストクラス165,000165,000180,000

唯一ハイシーズンのファーストクラスのみ、少しマイルが届きませんが、それ以外でしたらビジネスクラスもファーストクラスも使えます

しかも、フライトでマイルを貯めるには時間の他に、航空券代という費用も必要になりますが、ポイ活であればほとんど費用がかかりません。

やはり、本気でマイルを貯めることを考えたとき、ポイントサイトの活用、ポイ活は外せないかもしれません。

まとめ:フライトでANAマイルを貯める

フライトマイルを貯める基本の計算式は以下の通りでした。

  • 「区間基本マイレージ」×「クラス・運賃倍率」+「ボーナスマイル」

「クラス・運賃倍率」は、国内線の場合は「利用運賃」、国際線の場合は「予約クラス」になります。

また、ボーナスマイルはANA運行便かユナイテッド便のみで付与されます。

ボーナスマイルはANA会員ステータスによって積算率が違ってくるので、グレードの高いANAカードを保有しておくと、マイルが貯まりやすいです。

これぐらい理解しておけば、何も知らないよりは断然有利にANAマイルを貯めていくことができるのではないでしょうか。

さらに、本気でマイルを貯めるためにはマイルが貯まるクレジットカードの利用と、ポイ活も必要になってきます。

ポイ活は慣れていない方ですと、色々と不安になることも多いですが、利用するポイントサイトを厳選すれば、難しいことも危ないこともありません。

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